マーケター1年生の備忘録。

マーケターとして日々学んだことをアウトプットします

「ハマる仕掛けには明確な答えがあった」フックモデルの紹介

アプリ運営に携わっている人ならば、ユーザーにどうやったらハマってもらえるのだろう?と一度は考えたことがあるはずです。僕もそのひとりで、ちょっと腰を据えて考えてみようと思いました。ググってみたところ、「フックモデル」というのがハマる仕掛けに関係しているらしいというのが分かったので、少し紹介していきたいと思います。

 

まず最初に元ネタは以下の本だということを紹介しておきます。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4798137863/ref=ox_sc_act_title_1?smid=AN1VRQENFRJN5&psc=1

 

フックモデルとは?

フックモデルは以下4つのアプローチから構成されているモデルです。

 

  1. トリガー(きっかけ)
  2. アクション(行動促進)
  3. リワード(報酬)
  4. インベスメント(投資させる)

それでは、4つのアプローチについてもう少し詳しく解説していきたいと思います。

 

トリガー(きっかけ)

トリガーは外的トリガーと内的トリガーがあるのですが、今回は内的トリガーのみ解説していきたいと思います。内的トリガーを一言で説明すると、人の心の奥にあるトリガーを引くことです。例えば、Facebookだと少し寂しいなと思った時に開いたり、ゲームアプリの場合は、ひまだなーと思ったときに開いたりしますよね。ですので、内的トリガーはアプリプロダクトに直接関係します。

 

まず大切なのは、自分が運営しているアプリは、ユーザーがどんな感情、心情になったときにアプリを開くのかもしくは開く可能性があるのか?を理解することです。例えば僕の場合は不特定多数の男女が交流をするチャットアプリを運営しているのですが、ちょっと寂しいな、異性に癒されたいなという感情を抱いた男性ユーザーを基本ターゲットにしています。

 

しかし、アプリをインストールしたユーザーがアプリで何ができるのか?を理解していない場合、恐らくFacebookや他のサービスにユーザーを奪われてしまうことでしょう。なので内的トリガーをユーザーにひかせるには、アプリでどんなことができるのかをユーザーに知ってもらうことと、それは運営が意図しているものと一致しているのか?を確認することから始めるといいでしょう。

 

例えばアプリをインストールしたユーザーは、このアプリは大人(30代以上)の女性とチャットができるサービスだと認知してる一方で、運営は若い女性とチャットができるサービスだという方向性を持っていた場合、いつか必ず行き違いが発生し、ユーザーは離れていくでしょう。

 

アプリのテーマとユーザーのアプリに対する認知を一致させることは非常に重要です。

 

アクション(行動促進)

ユーザーの認知とアプリのテーマが一致したとしましょう。ユーザーは異性と話がしたいなと思った時に、僕が運営するチャットアプリを起動してくれるはずです。アクションはここで重要になります。マッチング系アプリを触ったことがある人はすぐにイメージできると思いますが、一覧からお相手を探す場合、スクロールしますよね?しかし、スクロールしようとしたときになかなかページを読み込まなかったらどうでしょう。イライラしませんか?そして次の瞬間にそっとアプリを閉じるでしょう。

 

このようにアプリを触るうえで当たり前の行動に不都合が生じるとユーザーは習慣化してくれません。あなたが運営するアプリでユーザーがもっとも使う行動ななんでしょうか。そのときに何か問題が発生している、問題とはいかなくてもひっかかりがある場合、それがユーザーの習慣を妨げる原因になっている可能性があります。

 

リワード(報酬)

リワードを一言で説明すると、ユーザーが起こした行動の結果として獲得できるものです。そしてそれが、予測不能であればあるほど良いとされています。FacebookやLINEなんかもそのような要素が入っており、自分が投稿したらどれくらいいいねがもらえるんだろう?一覧をスクロールすると誰の投稿が見られるのだろう?といった感じです。基本的にコミュニケーションアプリに関しては自然とリワード要素が組み込まれています。

 

しかし、ここに関してはバランスが非常に重要だと思っています。コミュニケーションアプリの場合、リワード要素は2つあります。受信によるリワードと発信によるリワードです。Facebookを例にした場合、友達の投稿を見るのが受信によるリワード。自分が投稿するのが発信によるリワードです。

 

友達の投稿をただ見るだけはつまらないし、自分が投稿するだけでもつまらない。なのでこのバランスをどうデザインするのかが運営の腕の見せどころだし、時間をかけるべきポイントなのではと思います。

 

インベスメント(投資)

インベスメントはユーザーに少しの労力をかけてもらうことを指します。Twitterでいうと、登録時にフォローを強要することだったり、マッチングアプリの場合はいいねを強要する行為にあたります。なぜこれが習慣化に繋がるかというと、パチンコをイメージすると分かりやすいです。同じ台に3万円つっこんだ場合、これだけ投資したんだから次は出るだろう。と更にお金をかけたくなりますよね。基本的にはこれと同じで、せっかくフォローしたんだったら、もう少しその人の投稿をみてみようか。という人間心理を狙ったものとなります。

 

あまりやりすぎるとユーザーにうざいと思われる可能性があると思いますが、うまくいけば継続的にサービスを利用してくれるはずです。Twitterを初めて登録したがお笑い好きの人が、ダウンタウン松本を最初にフォローしたらその後の投稿は気になりますよね。たぶん次の日もTwitterを開くと思います。しかし、その後松本がまったくツイートしなかったらだんだんとモチベーションは下がりやがてTwitterを開かなくなるでしょう。しかし、一方で毎日ガンガン投稿する野生爆弾クッキーもフォローしていた場合、毎日Twitterを開くようになると思うんですよね。

 

つまりインベスメントはそのユーザーにとって、適切な投資だった場合、習慣化されやすくなるということです。マッチングアプリの場合は、すぐに返信が来るような女の子をお気に入りウィザード(いいね、悪いねのやつ)に入れておくと恐らく効果は良くなるでしょう。