マーケティングの基本課題は、先頭を走れる分野を創造すること
久しぶりに本を読んだので、少しだけ所感を書きたいと思います。今日読んだのは、「売れるもマーケ、当たるもマーケ」(マーケティング22の法則)という本です。
正直に言って、「うーん」という感じ。内容は、海外の会社が行ったマーケティング戦略をもとに、これはこんな効果があったとか、この戦略にはこういった意味合いがあったとかが書いてあるのですが、具体的なことはあまり書いていなくてすぐに実践できるような本ではありませんでした。
しかし、すぐに実践はできなくてもこういう考え方を持っておくと今後の仕事に生かせそうと思う様な項目がいくつかあったのでそれを紹介したいと思います。
一番手の法則
マーケティングの基本的な課題は、あなたが先頭を切れる分野を創造することである。
カテゴリーの法則
あなたが新製品を開発するとき、真っ先に問題にすべきことは「この新製品は競合商品よりもどこが優れいるか」ではなく、「どこが新しいか」ということである。いい替えれば、この商品はどのカテゴリーで一番手かということだ。
集中の法則
見込み客の心の中に一つの言葉を植え付ける方法を見つけることができれば、信じがたいほどの成功を収めることが可能である。複雑な言葉である必要はない。独自な言葉である必要もない。辞書からすぐに引っ張り出せるような、簡単な言葉がベストである。
属性の法則
一般に会社は、あまりにもナンバーワン企業を真似しすぎるきらいがある。「あの連中は何が有効か知っているに違いない。だからそれと同じことをしてみよう。」と考える。だが、これはいい考え方ではない。ナンバーワンと張り合えるような正反対の属性を探してみる方が、はるかに利口なやり方だ。ここでのキーワードは「正反対の」である。「同じような」ではない。
マーケティングはアイディアの戦いである。だから、もしあなたが成功したいと思うなら、独自のアイディアや属性を用意して自分の努力をそこに傾注しなくてはならない。
上記4つが特に印象に残った項目ですが、その中でも「属性の法則」を読んだときはドキッとした。アプリ売上向上を考えるために、他社がやっていることと同じような施策をやった経験がたくさんあるからだ。でもやってみた結果、いつもそこまで劇的な変化って生まれないんですよね。まあ、やらないよりはマシ、ないよりは良いよね。みたいなそんな感じ。
当然中には必ず真似をした方がいい施策はあると思うが、いつもいつも他社と同じような施策をやっているだけでは絶対だめ。そんなことは分かっているが、「正反対を考える」というのは今までやってこなかった。これはどこかのタイミングで実践し、施策に反映したいと思う。